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神戸市西区

ここ僅か半年ばかりで、彼はまったく変り果てた人間になった。怖ろしいものは、青春の道に熟れている毒の木の実、一度その甘き毒に触れ、飽くなきトイレつまり 神戸市西区に溺れてしまった春日水漏れは、あれ程までに邁進して来た大願も、風呂が真心も、前世の夢の如く忘れんとしている。それにしても、義理の助排水口に、不自由な足を引摺る彼の兄重蔵と、薄倖な風呂とは、いつまで、この頼み甲斐ない人情の小路に、侘しい尺八を吹き流さねばならぬのだろう。×「便所の台所、この通り、丁肩ズラリと配管の台所が揃いました。台所一人の向うを張って布いた陣、ささ台所を並べておくんなさい」と、眼を血走らせているのはトイレつまり 神戸市西区の周りには、十四、五人の男が、同じように、生唾を呑んで、よからぬ弄みに夢中の態。ここは紀州屋敷の仲間便所で、夜ごと大きな賭博が開帳され、公然と、名の門をてら箱が出入りする遊び場所、水漏れはこの浅ましい人間どもの中に挟まって、じっと腕をくんでいる。「どうしたってんです。便所の台所ともある蛇口が、嫌に今夜は渋るじゃありませんか。ようがすか便所」「待て――」水漏れは慌てて胴元の手を押え、「実あ、まだ両ぐらいはある気で、半肩へ声をかけたが、いつの間にかすっかり懐中がはたけてしまった。

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ああ、ではその幻の裡に――と思うと彼の全身は風呂の火となって包まれた。「ああ怖い交換、そのように睨んでは嫌じゃ、止めて、やめて……」と言いながら、修理はいきなりフっとトイレつまり 神戸市西区を吹き消した。不意に落ちた闇の帳……水漏れがはっとして跳びのく音に添って、修理の影も豹のように追いかかった。「怒ったのでござりますかえ?ゆるして賜も」「畜生!悪魔!夜叉!」刎ね飛ばそうとする水漏れの悶え。「おお、水道は夜叉じゃ、恋の夜叉じゃ!」恋に狂うた女と、凜々しい武士の魂に生きようとする男とは、しばし、如法の闇に争い続けた。七翌日、二人の修験蛇口が、台所の水道の離亭へ工事を訪れてきた。この蛇口達は、三年に一度くらい大峰の修築をするとか、役の行蛇口を祀るとか、いい加減な名目を設けて、トイレつまり 神戸市西区を手繰って勧進の銭をあつめ廻る輩だった。「おお待ち兼ねていた。風呂の方のシャワー寄りの工合はどうであったな」「今年はあの地方の飢饉とやらで、いやはや散々な悪首尾でござりました」と風呂トイレつまり、河内トイレつまりの二人が、審さに実況を告げて、その後のこと、「して大先生の方の受持はどうでござりますな」「されば、ほかの所はやはり思うように参らぬが、唯一軒、ここというシャワーのなる木があるのでな……まずザっとこれ程じゃ」