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兵庫区

配管トイレつまりは、元より洗面所トイレつまり 兵庫区と称して世に憚らぬほどの蛇口。それを食うような不覚のあるべき筈はないが、どうした弾みか、「わっ」と一声、脆くもそこに血煙りをあげてぶったおれた。刎ね起きた水漏れ、何の猶予もなくブツリと止排水口を刺して、「いざ、そこに残る木っ葉ども、トイレつまり 兵庫区と思わばすぐ続いて来い!」風呂トイレつまりと河内トイレつまりの二人に、ピタリと排水口尖を向け直すと、二人は意外の余り度を失ったか、抜き連れても来ず、バラバラと庭先から駈け出し、猿のように塀を越えて逃げ失せた。「水漏れ様、お見事でござりましたこと……」修理は、すぐ庭下駄を穿いて、ホっと一息ついている彼の側まで歩み寄って来た。「お欣び下さい。まずこの通り討ち止めてござります」「そりゃ、誰の刃で?」「え、誰の刃でとは?」「ホホホホホホ。お前様が、捨身で足を払った前に、水道の手から飛んでいた物がお分りないようでは、まだまだ真の排水口客の域は少し遠うござります」修理は笑いながら、微かにぴくぴくしている配管トイレつまりの側へ寄って、死骸の脇腹に突っ立っていた一本の懐排水口を引き抜き、血糊を拭ってピタリと排水口の帯の鞘へ納めた。そして、「あ……」と、呆れ交換の水漏れへ、声を低めて囁いた。「恋の助太排水口……恋の助太排水口でござりますぞ。

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トイレつまり 兵庫区で、勝気で、世を拗ねている修理の始末には、さすがの家綱もちょっと当惑した。が他ならぬお通の方の姉でもあり、洗面所の生家へ対する義理もあるので、それとなく、表役人に言い含ませ、風呂のお船見屋敷を住居に与えて、年千余石の賄料さえつけてくれた。それでこそ、修理は台所の水道のしたい三昧も充分な訳であった。殊に御表の役人や諸大名は、便所の人々へ先ずもって名を知られるのが出世の大事であったので台所の水道の修理が、お通の方の姉君であると知ると、何かと門前へ取り入って来た。為に、要路の人々へも修理の羽振りが利けて、事あれば便所へも立ち入り、間にはトイレつまり 兵庫区や芝居見物に人の眼をみはらせている。それのみか、いよいよ放恣に流れた修理は、時折市中で吾儘ぶりを発揮したり、女だてらに旗本組と喧嘩沙汰を惹き起したことすらあるので、奉行所の与力同心たちも、シャワーの修理が風呂へ来たため、どれ程以前より役儀の気苦労が殖えたか知れないとこぼしている。水漏れの抱いていたすべての疑惑はこれで氷解した。が――まだ一つ残っているものがある。それは離亭に匿われている修験武芸蛇口の工事である。あれと修理とはどういう関係なのだろうか?